自分の中の不安との闘い
先日のデートの時、彼がパートナーと自宅にいる時の過ごし方を少し話してくれた。
一緒の部屋にいるのではなく、2つの部屋の間にあるキッチンのファンヒーターの前ににパートナーが座りこみ、そこで時間を過ごすのだという。
彼の部屋はキッチンとはスライド式ドア1つで区切ってあるだけなので、キッチンのファンヒーターがついている時は基本、ドアは開けっ放しで過ごしているという。
彼からすると座り込むパートナーの視界に自分は常に入っていることで、私と出会う前は自然にしていた「仕草」や「クセ」や「様々な行為を起こすタイミング」までも、私と出会って今の関係になってからは「意識して演技し続ける」事になってしまったようだ。
この場合、例えば私達はLINE以外でやり取りをする際に、あるスマホゲームのメッセージ機能を利用しているのだが、このゲームをするとなると(今まではメッセージ機能を使わずにいたので)片手の操作だけでゲームをしていたが、メッセージ機能を使う時はどうしても両手を使わなくてはならない。
彼はパートナーの視界に入っている(パートナーが自分を見ていないとしても)と考えただけで「両手を使う事」が出来なくなる。でも、その時間帯は彼はいつもゲームをしているそうなので、パートナーの前でゲームに夢中になっている「演技」をその時間帯はし続ける。
「結局は自分の不安との闘いなんだよな…。」
そう呟く彼を見ながら、その時の私はどこかそんな彼に対して、これからはこの人を冷めた目で見ていかないと私自身が続かないかな…と思ったりした。