こんな私だっていいじゃない!

人を気持ちよくさせることで自分を守ってきました。でも、そんな生き方は私にとって幸せじゃない。むしろ自分が可哀そうなんだ!ってやっと気づく事が出来ました。

いつものデート。

基本、私達のデートは奥バレ後からホテルデートのみ。

職場が一緒で、お互いに会社の鍵を自由に扱える立場でもあるから 条件が合えば会社でもセックスする。

 

昨日は休日。

お互いのパートナーが仕事だから会おうと思えば会える日。

でも、前日の夜にパートナーから言われた一言にビビった様子の彼氏を察して、今回は会わないで、のんびりお互いの生活をしようとなった。

私は庭の草花の手入れやお弁当の作り置きをしながら、気になるパン屋にでも行こうか…と思っていた。

そんなまだ遅い朝の時間の LINE。

 

やっぱり会いたい!の文字。

LINEを送ってきた彼氏は、今日はここから1時間半ほど車を走らせる場所にいるはず。

逆算して他の家事を済ませ、お茶を1杯飲んでから車のエンジンをかけた。

 

いつものホテルにはすでに彼氏の車が置いてあった。

私は、少し離れた所に車を置いて部屋に向かって歩いていく。

呼吸を整えてから静かにドアを開けると、そこには両腕を広げた彼氏が立っていた。

だめ。

冷静になんて無理。

迷わず胸に飛び込む。

本当に何と言うか…私も彼氏も拗らせちゃんだなぁ♡って思うけど、だからこそ幸せな気持ちでいられるんだとも思ってる。

 

「ねぇ、今日は貴方は確か朝早くに出発して、少し遠い温泉に行くとか言っていたよね?」

「うん。温泉に入ってきたけど、モヤモヤしてダメだったんだ。貴女の事を想うといてもたってもいられなくて…すぐに出てきてしまったんだ。」

 

「そっか。」(私)

「うん。」(彼氏)

 

その言葉とキスは同時進行。

セックスももちろん好きだけど、彼氏の慣れていないキスも好き。

 

甘い時間は3時間。

それ以上の滞在はその日の私の家庭時間に影響を及ぼす。

 

彼氏はよほど疲れていたみたい。

今回は1回だけのフィニッシュでぐったりしてしまった。

用意した冷たいドリンクを一気飲みしてすぐに眠ってしまった。

 

 

小一時間ほど眠った頃、目を覚ました彼氏が

「パートナーと一緒にいる時も、仕事をしている時と同じように気を張っているんだ。」

と言いながら、肩から頭にかけた辺りを片腕で抱え込むように私を引き寄せた。

「うん…。」

私はそれだけ言って、後は黙っていた。

 

毎日仕事が終わるとすぐに割引されているお弁当を探しに何か所かお店を回っている事、その中からパートナーに文句を言われなさそうなものを吟味して買う事、パートナーがお風呂に入るタイミングも日によって違うらしく、自分の入浴時間が重ならないように気にしながら残業を調節してから帰宅している事…。

私が知っている、ほんの一握りの彼氏の家庭の生活。

 

彼らの生活には色々なルールなのか縛りなのか…そういう 「何か 」がある。

でも、もうそれが十数年続いていて、もはや当たり前なんだよね。

 

だから体に気をつけて頑張って。

そんな中でも、いつも私を大切に想って接してくれてありがとう♡

私も貴方を大切に想っているよ♡