こんな私だっていいじゃない!

人を気持ちよくさせることで自分を守ってきました。でも、そんな生き方は私にとって幸せじゃない。むしろ自分が可哀そうなんだ!ってやっと気づく事が出来ました。

さよならは金曜日

白い顔…

悪阻の為なのか、昼食もろくに食べていない。

ここ数日はあまり眠れていなかったのだろう。

 

 

午後に入り、彼女が私の目の前でパタリと倒れた。

受診させるにも配慮しないと皆に彼女の妊娠がバレてしまうので、私が彼女の受診に付き添いをし、後で経過報告する形をとった。

受診を済ませ、今日のところは自宅安静をさせる。

 

 

仕事に戻るね、とドアに手をかけた時、背中からぽつりと彼女は呟いた。

 

 

 

「tsukiちゃん、手術は金曜日に決まったよ。」

 

 

 

「.......そっか。」

 

 

それしか言えなかった私は会社に向かって車を走らせた。